人材定着は職場の外から-辰野町が進める地域ぐるみの共生

外国人材に長く働いてもらうには、何が必要なのか。
給与や労働環境の改善だけではなく、地域で安心して暮らせる環境づくりも重要です。

長野県辰野町では、500人以上の外国籍住民が暮らしています。
同町が力を入れるのは、外国人を地域の一員として支える多文化共生の取り組み。

注目したいのが、近隣自治体と連携した「災害時外国人支援サポーター養成講座」。
辰野町・箕輪町・南箕輪村が協力し、災害時に外国人を支援できる人材を育てています。
外国語が話せなくても参加できる「やさしい日本語」や翻訳ツールを活用するのが特徴です。

また、地域団体による日本語教室も充実。
「地球人ネットワークinたつの」は日本語学習や交流を支援。
外国にルーツを持つ子ども向けの学習支援や、就学前の準備を支える活動も行われています。

外国人材の受け入れは、企業だけで完結するものではないのです。
本人だけでなく、家族も安心して暮らせることが、長期的な定着につなげています。

「働く場所」から「暮らし続けたい町」へ。
辰野町の取り組みは、地方での外国人材の定着を考えるうえで、一つのヒントを示しているのではないでしょうか。